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6月に読んだのは4冊きりでした。 - みなみ

2018/07/21 (Sat) 07:49:19

『甲賀三郎 大阪圭吉 ミステリー・レガシー』(光文社文庫)
2人とも、戦前から活躍した、いわゆる「本格派」の探偵小説家。
甲賀のほうが先輩で、大阪は甲賀の推挽(すいばん)をうけてデビューしましたが、わたしには大阪の短篇のほうが、トリッキーで楽しめました。
33歳の若さで、ルソン島で戦病死したそう。帰国できていたら、戦後もきっと活躍できたろうに。

『生ける屍の死(上・下)』山口雅也(光文社文庫)
アメリカの片田舎で、霊園ビジネスで財をなした一族にふりかかる連続殺人事件。ナント!殺された被害者が次々と、よみがえってしまう(生ける屍=リビィング・デッド)のだ。
この異様な設定といい、探偵役がパンク青年(パンクはすべての価値観にNO!をつきつける、らしい)といい、これはアンチ・ミステリのレッテルがふさわしいのかもしれません。
はたして、死者が生き返ってしまう世界で、殺人の犯人探しが、そもそも意味をもつのか? それがあるんですねえ。
綱渡りみたいな本格ミステリで、ワクワクしながら読みました。
「死」についての、たくさんの考察も、とても興味深かったです。

6月の - 小牧

2018/07/06 (Fri) 22:29:29

旅に出る日 岡田喜秋 ヤマケイ文庫
血のペナルティ カリン・スローター 鈴木美朋 ハーパーBOOKS
ダ・フォース(上) ドン・ウィンズロウ 田口俊樹 ハーパーBOOKS
ダ・フォース(下) ドン・ウィンズロウ 田口俊樹 ハーパーBOOKS
特捜部Q 自撮りする女たち ユッシ・エーズラ・オールスン 吉田奈保子 ポケミス
エヴァンズ家の娘 ヘザー・ヤング 宇佐川晶子 ポケミス
湖畔荘(上) ケイト・モートン 青木純子 東京創元社
湖畔荘(下) ケイト・モートン 青木純子 東京創元社
山の本No104 2018年夏 白山書房

Re: 6月の - 小牧

2018/07/07 (Sat) 06:49:31

なぜ山へ行くのか。山が来ないからだ。
久々の北アルプス、燕岳に登った。

Re: 6月の - 小牧

2018/07/16 (Mon) 16:49:08

 燕岳、2763mは北アルプス入門の山で普通、初心者のころに登る山だけど、なぜかまだ登っていなかった。登山口の駐車場に車を駐められるかどうかが、勝負の分かれ目だった。かろうじて最後の1台のスペースに駐められた。あとから来た車は近くで路駐するか、引き返して燕岳を諦めるしかないだろう。写真はいるか岩で、背景のとんがった山が槍ヶ岳だ。

 この時期になると思い出す。

  炎天下鎧のごとき背広かな
  
  おそるべき君等の乳房夏来る

 しかし、前者はクールビズとか言い出してから、なかなか背広姿のサラリーマンも見なくなってきた。
 後者は、今時こんな句を発表したらセクハラだといわれかねない、という意見があって、びっくり。
 もひとつ夏の句で好きなのが

  太郎次郎とっつかまへて夏帽子

 これも少子化でなかなか見られない光景となってしまった。

Re: 6月の - 小牧

2018/07/16 (Mon) 16:54:09

「おそるべき君等の乳房」は西東三鬼の句だが、同じ西東三鬼の句で

  露人ワシコフ叫びて石榴打ち落とす

というのがある。なんじゃこりゃ俳句としてけっこう有名な作品です。この句の解説としていろんな文章を目にしてきたが、なぜワシコフが叫びて石榴を打ち落としていたのかに触れたものにはついぞお目にかかったことがない。西東三鬼本人の解説で、この句は、隣人のロシア人ワシコフ氏が実際にそういう行為をしていたのを目撃して、詠んだということだ。
 江戸川乱歩の小説に『石榴』という短編がある。これは、被害者が硫酸を飲まされ、顔にかけられるという殺され方をして、顔が誰だかわからなくなるくらいで、それがはぜた石榴のようだというのである。
 で、神戸の住人の西東三鬼の隣人ワシコフ氏も、当然神戸の住人で、そのころ神戸のロシア人といえば、モロゾフさんやゴンチャロフさんと同じようにロシア革命から逃れてきたのだろう。革命といえば流血がつきもので、ワシコフ氏もおそろしい光景を目の当たりにして、心が深く傷ついたにちがいない。石榴を見てフラッシュバックを起こし、「叫びて」、石榴を「打ち落と」したのだ。ということを思いました。

Re: 6月の - 小牧

2018/07/16 (Mon) 21:14:18

『旅に出る日』岡田喜秋の紀行文はいいのに、この本は説教くさい文章が多くて辟易させられた。面白かったのは、雑誌「旅」の編集長だった岡田喜秋が、「旅」に、松本清張に『点と線』を書かせた経緯を綴った文章。しかし、あの、東京駅4分間って、私、思うに、列車というのはけっこう長い。10両編成なら端から端まで何メートルあるのだ。その長い距離のどのあたりに、目撃したい対象の人物がいるのか、というのは、わからないのでは。指定席券を持たせていたのか。そこまで、本を探し出して読み返す気力はないけど。

『血のペナルティ』カリン・スローターの、また読んでしまったが、内容は憶えてないなあ。タイトルからして、血が流れる凄惨な話だったんだろうな。

『ダ・フォース』本年の「このミス」ベスト候補です。ニューヨーク市警の栄光と汚辱の物語。田口俊樹さんも、マット・スカダーシリーズ以来、好きな翻訳家です。

『特捜部Q 自撮りする女たち』デンマークの人気警察小説シリーズ。カールの仲間のローセがたいへんな目に遭い、スリリングな一冊でした。

『エヴァンズ家の娘』「ジャスティーンは親族から相続した湖畔の家に移り住んだ。この家では数十年前にある事件が起こったようだが……。過去と現在、交互に描かれる二つの物語は一族の秘密へと繋がっていく」という話。

『湖畔荘』『エヴァンズ家の娘』と似たような話。あまりに似すぎていて、どっちがどっちかわけが分からなくなった。

『山の本』いつもの、ですね。相変わらず書き手の高齢化が、どうよ、という感じ。

6月の本 - からす

2018/07/08 (Sun) 22:16:04

『私を連れて逃げてお願い③』松田洋子(カドカワビームコミックス)
『ツレがうつになりまして。』『その後のツレがうつになりまして』細川貂々(幻冬舎文庫)

『傷だらけのカミーユ』P.ルメートル/橘明美・訳(文春文庫)
『土曜日の殺人者』アンネ・ホルト/柳沢由実子・訳(集英社文庫)
『シンデレラたちの罪』クリスティーナ・オルソン/ヘレンハルメ美穂・訳(創元推理文庫)
『ペインテッド・ハウス』ジョン・グリシャム/白石朗・訳(小学館文庫)
『蒼茫』石川達三(新潮文庫)
『ハルカ・エイティ』姫野カオルコ(文春文庫)
『笹の舟で海をわたる』角田光代(新潮文庫)

Re: 6月の本 - からす

2018/07/15 (Sun) 23:27:40

 松田洋子『私を連れて逃げてお願い』、完結篇は電子書籍で読みました。
 おおっと、こうきたか!? という結末ですが、松田洋子、いつものように、救いがなさそうに見えて、実はカタルシスを感じさせる大団円、でありました。

 『ツレがうつになりまして。』は、続編と共に紙の文庫で。
 映画を見て、原作も読んでみようかな、と思ったのだった。

 これは「紙」で読んだが、「電子化」は、今後は小説などの活字媒体よりも、漫画でこそ、発展していくのでは? と思う今日この頃。
 漫画の場合、紙で読んでると、巻数が増えるにしたがって、物理的に「質量」が増すのだ。
 小説なら、紙でも大した物量ではないが、漫画の場合は「全10巻」とか「20巻」「30巻」なんてザラ、だもんね。

 しかしながら、「これはやはり『紙』で読みたい!」と思う漫画は、なおかつ」存在する、のだけどね。

Re: 6月の本 - からす

2018/07/15 (Sun) 23:51:21

 『傷だらけのカミーユ』、やっと読めました。
 ルメートル、プロットの巧みさは、群を抜いておりますね。

 『土曜日の殺人者』は、ノルウェー・ミステリー。
 スウェーデンもそうなんだけど、読んでて、「おい! そこ! そこを見逃したら、あかんやろが!」というポカを、やたらとかましてくれるのも、「北欧ミステリー」の特徴かな? と気がついた。

 その傾向は、スウェーデン・ミステリーの『シンデレラたちの罪』にも顕著で、しかし、だからこそ登場人物たちがより「人間臭い」とも言えるのが、北欧ミステリーの、もうひとつの側面、かもしれない。

 『ペインテッドハウス』、全編にわたって、弁護士も法廷も登場しないグリシャム作品。
 これは、グリシャムの「スタンド・バイ・ミー」ですね。

 ブックオフの「100円」で見つけて、ふと再読してみた『蒼茫』。
 数えてみると、実に44年ぶり。
 前に読んだとき、「三ノ宮駅から山手に続く坂道」というのが、「そんなン、ないぞ…」と思ったのだが、当時の「三ノ宮駅」は、今の「元町駅」だったのですね。
 「赤土の坂道」は、烏書房があった「鯉川筋」なのだった。

 『ハルカ・エイティ』、存分に堪能させていただきました、ヒメノ・ワールド。

 角田光代の『笹の舟で海をわたる』、思春期から老年にまで至る女二人のつき合い、その関係性の中での緊張感が「キーン」と全編にわたって切れそうで切れない糸で結ばれていて、これは、まさに「サスペンス」です。

日本武道館 - 麗華

2018/07/10 (Tue) 10:32:48

人生初、武道館に行ってきましたえ~!
この歳になって武道館に行くことになろうとは夢にも思っていなかったのですが…
ビートルズのVTRでしか見たことなかったのに、ほんまに存在してたんですねえ、武道館。ありましたわ、ええとこに。

よく東京へ行く友達に行き方知ってるか聞いたら、子供の入学式も卒業式もそこでやったから行ったと…へえ~しらなんだ~
てことは毎年ニュースで流れてたのかしらん。知らないの私だけ…?すみません。

ともあれ始まりました!
「沢田研二 OLD GUYS ROCK」
70でっせ!古稀でっせ!ツアー

大雨、交通機関の乱れにも関わらず、武道館満席でした。びっくり。
全方向でっせ。びっくり。
私はステージ真裏の北スタンド最前列。
ある意味かぶりつき席、一番ジュリーに近い!後姿やけど。

アリーナってあんなパイプ椅子みたいなん並べただけなんですねえ、びっくり。
みんな立つから椅子いらんのか。ほなゴザでええんちゃうん?

大型スクリーンはあるよね?…ない。
さすがに武道館だけはゲストででもドラムやベース置くよね?…おらん。
まさかカラオケってことは?…絶対ない。
イヤホンは…?してない。
えーー、そんなんで武道館大丈夫なん!?

昨ツアーでバックバンドは解散し、新メンバー?と思ったらまさかのギタリストと二人!究極の流し!?
誰もやらないことをやるのが沢田研二らしいです。
沢田研二と書いてチャレンジと読む。
エライ人のファンになってしもたー。
スージー鈴木さんの記事↓
http://suzie.boy.jp/index.html#20180708

ファンに媚びないジュリーは一昨日の岡山でも昨日の下関でも全く同じスタイルでした。
田舎のおばちゃんおばあちゃんの前でもヒット曲はほぼ歌わず、派手派手な衣装を着て、歌いたい曲だけ歌う。
エレキギター一本の小さな所帯になっても、小さい会場でやるのはみじめだからやらないと言う。
最低1000人、1500人以上のハコでしかやらない、やりたくないと言う。
全く広告も打たず、宣伝もせず。

ロックすぎるやろ、おばちゃんおばあちゃんおじいちゃん口あんぐり、???!でした。そりゃそーなるわ。

でも若いファンが増えているのも事実。おそろしく綺麗なジュリーがたくさん見れるからね、YouTubeやなんかで…
岡山で隣だったのは20代の女の子でした。
昨日の下関では去年鳥栖に来てた佐賀のおばちゃんを見かけました。やっぱリピートするのね~。神戸弁の人もいました、何人か。
明後日は大阪城ホールです。
今年は追っかけるでえ~


Re: 日本武道館 - からす

2018/07/12 (Thu) 20:45:32

 武道館がビートルズのコンサート会場になった際には、実は日本中から「反対!」の声が大々的に上がって、大変だった…というのは、割と最近のテレビの番組で知りました。

 日本伝統の「武道」の殿堂で、なんだかワケのわからん「毛唐のガチャガチャした音楽」をやるなんて「まかりならん!」ということだったそうです。

 とは言え、当時の日本というか東京には、それだけの人数を収容できるハコは武道館しかなくて、強行されたそうですが、当日にもなお、開催反対を叫ぶ人たちのデモが会場まで押し寄せて、警備がすごく物々しかった、とか。

 このコンサートの成功を受けて、以後、武道館は「音楽の殿堂」にもなったんだそうです。

 ちなみに、わしの大学も、ただ今は入学式、卒業式を武道館でやってます。

 わしの頃にも、卒業式は武道館だったような記がしますが、出席しなかったので、記憶があいまい。

Re: Re: 日本武道館 - 麗華

2018/07/14 (Sat) 13:14:54

へえ~入学式、いろんな大学がやるんですねえ、武道館で。しらなんだ~

大阪城ホール行って来ました!
道沿いめっちゃおしゃれになっていてびっくり!
8000人、満席でした!すげー!

場所柄?でしょうか、おっちゃんの団体というかグループが結構多かったです。
おばちゃんまみれの中で、楽しそうにしてはりました。
おっちゃんというてもどこの会場にもいてはるジュリーハットをかぶった粋なおじさまではなく、立ち飲みでいっぱいひっかけてからきたようなふつうの大阪にいるおっちゃんです。
「やっぱりジュリーはええ声やなあ~」とふつうのこと言うてわいわいしてはりました。

お姉さま方によると今回のセトリにある「雨だれの挽歌」を聞けただけで、このライブは十分満足!らしいです。
たしかに…なんかすごい歌やな。

あとタイガース時代の「風は知らない」が良かった~今のジュリーが歌うとまた違った良さがあるとのお声が多かったです。私は知りませんでしたが…
岩谷時子さんの詩。「君をのせて」もそうでしたね。たしかに普通のようで普通でない名作。
http://j-lyric.net/artist/a00174b/l023ca0.html

でも素人が聞いても音響は武道館より城ホールの方がはるかに良かった!
9曲目に歌いはる「我が窮状」という歌、九条とかけてるってはじめて気づきました。今まで何回も聞いてたけど気づかんかった。
ほぼアカペラで歌いはったけど、鳥肌たちました。すごい喉してはんなあ。

Re: Re: Re: 日本武道館 - 麗華

2018/07/14 (Sat) 13:28:44

オープニング、スクリーンに昔の映像が映し出されこの曲がかかります。
めっちゃかっこええー!
everyday joe ムッシュかまやつ作曲
https://youtu.be/-DpEgaMsjas

祝・武道館&大阪城ホール・コンプリート - からす

2018/07/14 (Sat) 23:57:29

 岩谷時子!
 彼女こそ、昭和の天才、の一人です!

 昔、岩谷時子と越路吹雪の関係を描いたミュージカルを、深夜テレビで偶然見て感激した覚えがあります。

 越路吹雪をピーター(池端慎之介)、岩谷時子を高畑淳子が演じてました。

 岩谷時子・作詞の歌では、

 https://www.uta-net.com/movie/38491/

 https://www.youtube.com/watch?v=kkgLWacdtT8

 が好きです…って、「サントワマミー」は訳詞ですが。

 あ…ジュリーじゃなくてごめんなさい。

 ちなみに、大阪城ホールは、ただいまわしが関係しております専門学校の入学式会場です。

 武道館は、そもそもが建築段階ではコンサートを想定していないので、音響はかなり劣悪なんだとか。

 いつだかは、大阪の京セラドームの前を通りかかると、「立命館大学卒業式」が開催中、でした。


5月の本 - からす

2018/06/03 (Sun) 21:38:40

『重版出来⑪』松田奈緒子(小学館ビッグスピリッツC)
『日帰り旅行は電車に乗って 関西編』細川貂々(ミシマ社)

『ナオミとカナコ』奥田英朗(幻冬舎文庫)
『川の名前』川端裕人(ハヤカワ文庫)
『静かなる天使の叫び(上・下)』R.J.エルロー/佐々田雅子・訳(集英社文庫)
『助手席のチェット』スペンサー・クイン/古草秀子・訳(創元推理文庫)
『ハピネス』桐野夏生(光文社文庫)
『ジオラマ』桐野夏生(新潮文庫)
『女神の沈黙』アンネ・ホルト/柳沢由実子・訳(集英社文庫)
『命もいらず名もいらず(上・下)』山本兼一(集英社文庫)

Re: 5月の本 - からす

2018/06/19 (Tue) 15:50:10

 『重版出来』、11巻では電子書店でがんばる営業クンの回が、なかなかに興味深かった。

 『日帰り旅行は電車に乗って』、阪神電車とか神鉄とか有馬とか、個人的に身近な電車や駅やスポットがリスペクトされていて、うれしかったです。

 『ナオミとカナコ』、女二人が計画した「完全犯罪」は、決行直後からほころびが出まくりの「不完全犯罪」で、次から次へと露呈するボロをその場しのぎでかわし続けるも、やがて……
 崩壊の危機を場当たり的に、すんでで躱していくスリルがあり、さらにラストにはきっちりとカタルシスがある。
 さすがの奥田英朗でありました。

 『川の名前』、川と水辺とペンギンをめぐる、少年たちの夏の冒険譚。
 確かに、〇〇国〇〇県〇〇市、という「住所」は、あくまで人間が地面に書いた区分けというだけで、線が消えてしまえば、なんの意味もなくなる名前だ。
 本書に従って、自然由来の住所で語ると、わしが生まれたのは、日本列島・本州・明石川・木津川、となるのか?
 10年前の住所なら、武庫川・有野川・六甲川、だな。

 『静かなる天使の叫び』、う~~ん……波乱万丈の物語の後に、あまりに唐突で以外で、いまいち釈然としない結末…でありました。

 『助手席のチェット』の視点は、古くからある手法だけど、とても新しく感じた。
 はっきり言ってしまうと犬の視点で描かれる物語なのだが、不自然に擬人化された犬ではなく、「犬」そのものの人格(?)で語られるのが、楽しい。

 久々の桐野夏生、『ジオラマ」は短編集だけど、やや「手抜き」感のある短編集だった。
 対して、長編の『ハピネス』は、いつもながらの緻密な構成と迫力でグイグイ押して来る「日常生活サスペンス」だった。
 …が、続編ありきかな、と思わせる結末でもあった。

 『女神の沈黙』、アンネ・ホルトはノルウェーの作家。
 しかしノルウェー警察、読んでるこちら側が「おいおい…」と思うようなポカはするし、どんなに事件を抱えてようが、土日はきっちりと休みを取るし、これもお国柄、なのだろうか?

 『命もいらず名もいらず』、幕末の風雲児・山岡鉄舟の物語。
 名前は知ってるが、じつのとこ、どういう人で何をした人なのか、よく知らなかったので読んでみた。
 そうか、そうだったのか。
 「幕末三舟」というのも、初めて知った、海舟・鉄舟・泥舟、を言うんだそうだ。

折々のことば - みなみ

2018/06/15 (Fri) 05:32:08

小牧さんへ

今朝(15日)の朝日新聞1面のコラム「折々のことば」に、
東江一紀さんのエッセイ集『ねみみにみみず』からの文章が引かれています。

まじめさには、きちんと酸素を補給してやらないとね

CDラックをさがしたら、森田童子のCDアルバムがでてきました。
『マザー・スカイ』と『東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤』の2枚です。
ジャケットのポートレイトは、モノクロのミシェル・ポルナレフみたいです。
残念ながら、ライブ・ステージはみたことありません。

5月の - 小牧

2018/06/11 (Mon) 21:51:17

ピラミッド ヘニング・マンケル 柳沢由実子 創元推理文庫
開かれた瞳孔 カリン・スローター 大槻寿美枝 ハヤカワ文庫
ちいさな桃源郷 山の雑誌アルプ傑作選 池内紀 編 中公文庫
山の眼玉 畦地梅太郎 ヤマケイ文庫
ディセント 生贄の山 ティム・ジョンストン 中谷友紀子 小学館文庫

Re: 5月の - 小牧

2018/06/11 (Mon) 21:53:20

なぜ山へ行くのか。山が来ないからだ。
弥勒山には何度も登ったが、それ以外は、またまた納古山に登っただけ。
連休、なにしてたんだろ。もったいない。

本も、5冊しか読んでない。

『ピラミッド』作者は亡くなったが、まだ未訳のヴァランダーシリーズが2作ほどあるらしい。これは中・短編集だが、若き日のヴァランダーに出会えてうれしい。私、本気で、なぜヘニング・マンケルにノーベル賞が与えられなかったのかと思ってたのだけど。

『開かれた瞳孔』ハーパーBOOKSから出るずっとまえに、早川からカリン・スローターのデビュー作が出てたんだね。いかにもこの作者らしく、デビュー作から血まみれの残虐な犯罪を扱っていて、いったい、どういう体験をしてこんな話を書かずにおれなくなったのかと思う。まあ、読んでる私もなんでこんな話を読むのかと言われたら返答に窮するけど。で、未読の、マグノリアブックスの『警官の街』『三連の殺意』『砕かれた少女』を各務原のブックオフでまとめてゲットして、喜んでるのだ。いつ読むかはわからないけど。

『ちいさな桃源郷』昔の山岳雑誌の、山にまつわるエッセイ集。昔の山のほうがよかったように思わされて、実際そうなんだろうけどね。この本、みなみさんが書いてた『俳人風狂列伝』を探していて、見つけたのだ。『俳人…』はなかったが、中公文庫の「い」のあたりでこの本に出会った。みなみさん、ありがとう。

『山の眼玉』山岳雑誌「岳人」の表紙を飾っている畦地梅太郎の画文集。「山の○○」っていろいろあるけど、まさか、「山の眼玉」って、だれも思いつかない。芸術家って、すごいね。本文中に、山から見下ろす湖が目玉のように見えるという叙述があって、そこからとったのか。

『ディセント』愛する娘がいなくなる、というのは、耐えられない。そういう日々を送ることになった父と母と弟の、物語。いなくなった娘の話も綴られていて、生きていることが読者にはわかるが、家族にはそれさえわからないのだ。たまったもんではない。スノーシューが出てくる場面があるが、なんでスノーシューなんだ。私、ちょっとうれしかったけどね。

かゆい今年の梅雨 - みなみ

2018/06/12 (Tue) 05:39:16

小牧さん、わたしも中公文庫の『ちいさな桃源郷』買いましたよ。
むかしの文人たちって、よく仲間たちと山に登っているでしょ。まだ娯楽が限られていた時代だから、とっても楽しそうだし、さらに仲が深まる契機になったように思えます。

足首といわず、ふくらはぎ、二の腕、背中と、かゆいかゆい。古い木造家屋なので、どうやせノミが発生したようです。
きょう、アースレッドを焚いて、出かけます。

梅雨 - からす

2018/06/12 (Tue) 20:03:26

 みなみさん、その蚤は、屋根裏のお客さんの影響も、あるのではないでしょうか……

そうとは思いたくないけど、 - みなみ

2018/06/13 (Wed) 06:41:06

たぶん、そうだと思います。

けっきょく天井裏から2匹は助けだせたのですが、どうやら2匹はザンネンなことになりました。
奥のほうでとても手が届かない場所なので、どうしようもないです。
元気な2匹のほうは、母親ネコの後ろにひっついて、もう一丁前にちょこちょこと駆けまわってます。
こちらに気づくと、さっと逃げていきます。

昭和が - 周太

2018/06/12 (Tue) 19:02:07

森田童子が逝っちゃったね。
昭和の歌声が消えていきますなあ。

日大はほんまあかんね。
行きつけの飲み屋のマスターは「クワンガク」のOBで、ほんまは「猿木」の悲劇というピースをはめてこそ関学の怒りを初めて理解できるんではないかと言うてました。
お邪魔しました。

実は森田童子は、いまいちピンとこない - からす

2018/06/12 (Tue) 19:59:40

 今回の訃報で知るまで、実は男だと思ってました、森田童子。

 「猿木の悲劇」、知らんかったので調べました。
 ほーお、そんなことが、過去にあったのですね。
 しかも今回と同じ「故意だったかも?」疑惑があるか……

 日大のダメダメぶりは、今に始まったことではないですが、「危機管理学部」なんてのもあったのですね。
 実に笑かしてくれます。

 教職員組合が、理事会に「NO」を突きつけているそうですが、報道など見る限り、学生から抗議の声が上がってこないのが不思議だし不可解。
 インタビュー受けてる映像でも、なんか皆「他人事」ですもん。

 君ら、もっと怒れよ。
 その昔の「日大闘争」は、今回と同じ構図で始まったんだよ。


Re: 昭和が - 小牧

2018/06/12 (Tue) 21:21:20

森田童子は大好きでした。

ライブにも行きました。

あがた森魚と森田童子が私の若い頃、

いちばん好きだったミュージシャンです。

今も、You Tube で森田童子を聴いています。

今月は早いゾ!5月に読んだ6冊 - みなみ

2018/06/01 (Fri) 20:23:29

『脇役本 増補文庫版』濱田研吾(ちくま文庫)
芸能界のスターや売れっ子が書いた(とされる)のがタレント本。
かたや舞台や銀幕(死語か?)の脇役や端役でしぶい存在感をしめした役者が書いたのが脇役本。
山形勲、加東大介、小沢栄太郎、志村喬、有島一郎、芦田伸介、加藤嘉、三國一郎、浪花千栄子、伊藤雄之助、細川ちか子、小暮実千代、田崎潤、山村聰、天本英世、内田朝雄、内田良平、成田三樹夫。なつかしい名前がズラリ。
芸談義や演技論はもちろんのこと、食べ歩きのグルメ本もあり、役者仲間との交友録、専門家顔負けの趣味本、異性遍歴のザンゲ本に、死後に関係者にくばる”まんじゅう本”まで。
古本市で見つけたら買いたい本がいっぱいです。

『ボートの三人男』ジェローム・K・ジェローム(光文社古典新訳文庫)
ありとあらゆる病気にかかっていると思い込んだ主人公の僕。
休養と気分転換をかねて、友人ハリスとジョージ、さらに犬のモンモラシーとともに、テムズ河をさかのぼっていく、ボートの旅に出かけたのだが。
 英国産のユーモア小説といえば、真っ先に思いうかぶ1冊。
丸谷才一訳の中公文庫版で読んだのは大学時代です。
ふだん、吉本流のどぎつい笑いに慣れっこになっているので、のどかな春風みたいな微苦笑にさそわれました。

『安倍公房とわたし』山口果林(講談社+α文庫)
安倍がまだ健在のころから、女優の山口果林と愛人関係にあることは、知っていた。いったい誰から聞いたんだろう。『噂の真相』あたりか?
安倍41歳、果林18歳、その関係は安倍の急逝までの24年間におよんだ。
そりゃ真知夫人は怒るなあ(夫の本の挿画を手がけていた)
新潮社の担当編集者は「ノーベル文学賞をとるまでは離婚はダメ」と、安部と果林にクギを刺していたらしい。
安倍の作風は私小説ではないので、果林の存在はどの程度、小説に影響をあたえていたのだろう。
愛娘ねりの書いた父親の評伝には、果林の名前はまったく出てこないそうだ。これもまた当然だろう。
腰巻には、20歳前後とおぼしき果林のポートレイトがあしらわれている。中年男が夢中になったのもむべなるかな、のキュートさです。

交流戦、なんとか5割でのりきっておくれ! - みなみ

2018/06/01 (Fri) 21:16:45

『夜の終る時 熱い死角』結城昌治(ちくま文庫)
ひとつの長編と、よっつの短篇をまとめた警察小説選。
昭和40年前後に発表された作品群なので、ケータイもスマホも出てきません。張り込みしていて、近くのタバコ屋まで電話を借りにいったりします。
描かれている時事風俗は、たぶん高度成長期直前なので、そこかしこに「貧しさ」がはびこっています。
その貧しさが犯罪をひきおこすと同時に、犯人を追う刑事たちも同様に貧しいです。
いまベストセラーになっている警察ミステリを読みなれているかたには、いささか物足りないかもしれないけど、わたしは「昭和」を感じられて、読みごたえがありました。

『まっぷたつの子爵』イタロ・カルヴィーノ(岩波文庫)
 大砲で吹き飛ばされて、左右まっぷたつになった子爵。
それでも生きてるんだから、これはメルヘンだし、それぞれの半身が善と悪にわかれているといえば、これは寓話なんだなあと、わたしにだってわかります。
 まずは、悪の半身の子爵が帰郷して、平穏にくらしていた人々を恐怖のるつぼにつきおととします。
150ページ足らずで一気に読めます。面白かったです。

『語るボルヘス』J・L・ボルヘス(岩波文庫)
 いつも、わからない、わからない、とボヤいているボルヘスですが、これは講義録なので、いくぶん理解しやすいです。
テーマは、書物、不死性、エマヌエル・スヴェーデンボリ、探偵小説、時間。
 理解しやすいといっても「みなさん、ご存知のように」と前置きして、ギリシア哲学者の言葉をこともなげに引用された日にゃ、やっぱり、わたしごときには高踏すぎます(涙!)
 当時ボルヘスはすでにほとんど視力を失っていたはずだから、やはりのこの人は、恐るべき「記憶の人」だったんだなあと、再認識しました。

交流戦は、「ノーカウント」にしてくれんかな…… - からす

2018/06/03 (Sun) 22:42:33

 山口果林といえば、「繭子さん」としか連想できないのですが、へーえ、そうだったんだ。知らなかった。

 愛人がいようが離婚してようが、ノーベル賞の選考には、別段の影響はなかったようにも思えますが……
 ニッポン「昭和的」忖度、だったんでしょうか?

 生まれた時から携帯やインターネットがあった、今の学生さん達には、こないだ「赤電話」が通じなくて、説明に苦労しました。

 そもそも、外出時に電話を「持ってない」というのが理解出来んみたいです。

4月に読んだ6冊 - みなみ

2018/05/21 (Mon) 21:20:25

『鴉が最後にやってきた』イタロ・カルヴィーノ(国書刊行会)
『地図と領土』ミシェル・ウエルベック(ちくま文庫)
『異妖新篇 岡本綺堂読物集6』(中公文庫)
『日本SF傑作選5 光瀬龍』日下三蔵編(ハヤカワ文庫JA)
『伝説の編集者 坂本一亀とその時代』田邉園子(河出文庫)
『戀愛譚』東郷青児文筆選集 野崎泉選(創元社)

遅くなってごめんなさい。
で、ごめんなさいついでに甘えるなら、もうすっかり忘却の彼方なので、今月はタイトルだけで、堪忍してくださいナ。
ただ、最後の1冊は、「どれも同じような絵じゃないか」とたかをくくっていたのに、あべのハルカス美術館で開催されていた『東郷青児展』にいざでかけたら、「こんなにステキだったのか!」と感激したので、このエッセイ集を買いました。
東郷青児、文章も余技ではなく、プロの文筆仕事として取り組んでいます。
竹久夢二の奥さんとのエピソードをつづった一文が、印象深かったです。

来月は、それぞれの本の感想をちゃんと書きます。ハイ、そのつもりです。

いま、わが家(古い古い木造家屋です)の屋根裏から、子猫の鳴き声がもれてきます。
親猫がいるのかどうか、わかりません。降ろしてやりたいのですが、四隅の天井板はピクリともしません。どうしたものやら? あっ、またミーミー、鳴いてます、うーん。

屋根裏の散歩者 - からす

2018/05/22 (Tue) 07:39:46

 多分、野良猫がみなみさんちの屋根裏を「お産所」にしたんですね。

 たぶん今は子育て中で、母猫もおそらくいると思いますよ。
 へんに刺激すると警戒して育児放棄してしまうかもしれませんから、しばらく様子を見るしかないのでは? と思います。

 ちかごろは、ハクビシンとかアライグマも、民家の屋根裏を産所にすれ例が多いとか。
 天敵はまずこないし、雨露凌げて温かくて快適なんでしょうね。

 その昔、神戸市北区の実家の屋根裏には蛇が住みついていて、時たま、座敷に落ちてきました。

ミャーミャーミャー - みなみ

2018/05/22 (Tue) 20:18:17

昨晩までは、2階の天井裏から鳴き声が聞こえていたのに、今夜は1階の天井裏から、ミャーミャーミャー。
動きまわる足音が大きいなあと気づいたら、どうやら母親ネコが「お引っ越し」させたようです。
1階の天井裏なら、もぐりこめるのですが、いざ仔猫をつかまえても、育ててやる手立てがありません。
きっと牛乳をお皿にいれても、飲んでくれないでしょうし。
なので、いましばらくは様子を静観することにします。
もしも、鳴き声が弱ってきたら、そのときは天井裏で、ほこりだらけになって、匍匐前進してみましょう!


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